沖縄の高校生が挑んだ!ジュニア料理選手権でグランプリ獲得の軌跡
今年11月30日、東京都で開催された第13回「ジュニア料理選手権」にて、沖縄県の首里高校クッキング部が見事グランプリを受賞しました。今回の大会は、史上最多となる18,201組の中高生が参加し、それぞれが持つ「料理」を通じての思いを発表しました。
料理コンペ「ジュニア料理選手権」とは?
この大会は、株式会社オレンジページと味の素株式会社が共同で実施し、2012年から続いている日本最大級の料理コンテストです。中高生に料理の楽しさを伝えることを目的とし、家庭の食文化を支えていくと同時に、次世代に「食の大切さ」を伝えていく活動がなされています。
今年のテーマは「笑顔を作る応援ごはん~料理で気持ちを伝えよう~」。特にSNSやスマートフォンが発展する現代において、手作りの料理を通じて人を思いやる意義を探求するものでした。特に注目されたのは、地域の特産品を生かしたレシピが多く、参加者の約6割が地域の食材を活用したことです。
沖縄からの優勝作品「宝励包子」
沖縄の高校生たちが考案した「宝励包子(ホーレーパオズ)―宝を築く匠へ―」は、地域に根ざした宮大工への感謝の気持ちを込めて創作されました。首里城の復興に向けて努力している宮大工の労をねぎらうため、沖縄の食材をふんだんに使用したスタミナ料理です。チームは、毎日宮大工の修復作業を見守りながら、その思いを料理に込めました。
料理について、審査員からは「ふわふわとした生地とジューシーな肉が絶妙にマッチしており、特にシークワーサーのソースがさっぱりしていて感激した」と絶賛されました。
地域とのつながりが重要視される時代
今回のコンテストでは、Z世代の中高生たちが地域住民を意識したレシピが多く見受けられました。彼らは単なる料理の腕前を見せるだけでなく、地域を活性化させる役割も担っています。特に、団体部門中学生の部でグランプリを得た鹿児島のチームは「潮風と太陽の香り」をテーマにした「ブリ竜田バーガー」で、地元の住民との交流を大切にする姿勢が評価されました。
観客へのメッセージも印象的で、首里高校の学生たちが「2026年の秋に復興する首里城を見に来てください」という言葉で締めくくったのは、その作品が単なる料理を超えた文化交流の意義を持つものであることを示しています。
審査員の声と次世代へのメッセージ
特別審査員には、人気 YouTuberのお笑い芸人・ジャンボたかおさんや料理家のもあいかすみさんが参加し、各作品の素晴らしさを賞賛しました。彼らは「皆さんは魔法使いで、多くの人を笑顔にする力を持っています」と、参加者たちの将来性に期待を寄せました。
これからも、料理を通じて地域と関わりを深め、更なる成長を続ける中高生たちに注目が集まることでしょう。料理がもたらす思いやりや交流が、未来にどのように形づくられていくのかを楽しみにしています。
まとめ
第13回ジュニア料理選手権は、料理を通じて中高生たちが自らの思いを表現し、地域の活性化を図る素晴らしいイベントでした。沖縄からのチームの成功もその一環であり、これからの食文化の担い手たちに期待を寄せたいと思います。今後も料理を楽しみながら、地域とともに成長していく姿を見守りたいです。