シニア世代の買い物行動が変化!新たなトレンドを探る
近年、多くのシニアが買い物のスタイルを変化させています。特に、デジタル化が進む中で、店舗アプリやLINE通知を利用するシニアが増えていることが、株式会社mitorizの調査から明らかになりました。今回は、60歳以上の消費者の買い物事情について、細かく分析してみましょう。
調査の背景と概要
この調査は、全国のシニア購買行動を把握するために、mitorizが実施したもので、991名の60歳以上の会員を対象に行われました。調査は2024年4月に行われました。
シニアの買い物頻度
まず、買い物に行く頻度については、「週に2~3回」という回答が最も多く、全体の45.4%を占めました。特に一人暮らしのシニアは、「ほぼ毎日」出かける傾向があり、48.6%に達しています。これは、日常生活の一環として買い物が重要であることを示しています。
お買い物の時間帯
買い物へ出かける時間についても興味深い結果が出ました。最も多いのは「夕方」で、34.0%がこの時間帯に買い物をすることが多いと答えました。夜になるとその人数はさらに増え、特に「ほぼ毎日」買い物をする人の21.1%が、18時以降に出かけるとしています。
買い物の楽しさと気分転換
調査によれば、79.7%のシニアは「買い物が気分転換になる」と感じています。特に、買い物に頻繁に行く人ほどその傾向が強く、日常的に発生するストレスを和らげる役割を果たしているようです。買い物を通じて気分をリフレッシュするという新たな価値が見出されているのです。
買い物先の選択肢
買い物先としては「スーパーマーケット」が圧倒的であり、95.5%のシニアが利用しています。それに対し、「ドラッグストア」は60.0%、そして「コンビニ」は32.7%と、ドラッグストアがコンビニの約1.8倍も利用されています。高い利便性と価格設定がこの人気の要因と考えられます。
買い物の喜び
シニア世代の約90%が「楽しい・嬉しい」と感じる体験を買い物の中で見出しています。特に、セール品や掘り出し物に出会ったときの喜びは多くの世代に共通した体験です。感動や驚きを求める高齢者が増えており、これが新たな消費行動に繋がっています。
情報源としてのデジタル化
商品情報の収集においては、「店舗のアプリやLINE通知」が47.1%の割合で最も多く、やっと「紙のチラシ」を超えました。これは、シニア世代が積極的にデジタル技術を活用している証拠です。これまで紙媒体に頼っていた世代にも関わらず、新しい技術への移行が進んでいるのです。
まとめ
調査結果は、シニア世代が伝統的な購買行動を変化させていることを如実に示しています。特に、ドラッグストアの利用やデジタルチャネルの活用が進む中で、今後買い物のスタイルはますます多様化していくことでしょう。シニア世代が作り出す新たなトレンドに注目が集まります。