ファミリーマートが新たなECサービスを展開
ファミリーマートが、デジタルコマース事業「ファミマオンライン」を立ち上げ、富士通のヘッドレスコマース技術を採用したことで、その効果が早くも表れています。2025年3月に始まったこの新しいECサイトでは、開始からわずか3か月間で受注金額が昨年の同時期と比べて約1.5倍に、サイトへのアクセスはなんと約18倍に増加しました。
新たな体験を提供するファミマオンライン
「ファミマオンライン」は、これまでのオンラインサービスを統合・刷新した新しいECサイトで、店舗での購入だけでなく、家庭でのショッピング体験も向上させています。限定商品や地域のグルメ、さらには店舗に無いサイズの衣料品を取り扱うなど、さまざまなアイテムが揃っています。これにより、ファミリーマートならではのユニークなショッピング体験を提供しています。
進化する基盤と仕組み
ファミリーマートは、2023年からデジタルサイネージやファミペイアプリの基盤を強化し、顧客との接点を多様化するとともに、既存のバックエンドシステムの連携を効率化しています。そのため、システム刷新が急務となっており、「Unified Commerce」という新しいデジタルコマース基盤も導入しました。この基盤では、フロントエンドとバックエンドを分離し、顧客との接点を維持しつつ既存の業務ロジックへの影響を抑えることができています。
富士通との協力による成果
この新しいデジタルコマースの実装において、富士通のエンジニアとの連携が大きな役割を果たしました。彼らのリテール経験を活かし、ファミリーマートのシステムを最適化しました。これにより顧客のニーズに合わせて機能を追加するのも迅速に行えるようになりました。
今後の展開
今後、「ファミマオンライン」は、さらに多様なタッチポイントとの連携を図り、ファミペイアプリからのスムーズな移行を実現します。また、季節商品のオンライン予約販売を進めることで食品ロス削減にも貢献しつつ、全国約16,300店舗のネットワークを活用したユニークな商品や人気キャラクターとのコラボアイテムなど、多彩な商品を提供していく予定です。
サステナブルな未来へ
ファミリーマートは、“あなたと、コンビに、ファミリーマート”という信念のもと、地域社会に寄り添いながら、今後もサステナブルな商品提案やサービスの展開に力を入れていきます。また、社会的な課題に取り組むための新しい事業モデル「Fujitsu Uvance」も活用し、パーソナライズされた顧客体験を目指しています。
このように、新たなデジタルコマース事業を展開するファミリーマートは、未来の小売ビジネスを先取りし、地域に根ざしたサービスを提供していくことで、顧客との関係をより強固なものにしていくことでしょう。