沖縄の未来を見据えた乳幼児健診のデジタル化
沖縄県小児保健協会と株式会社ミラボが、乳幼児健診におけるデジタル問診票促進事業に関して連携協定を結びました。この取り組みによって、沖縄の子どもたちの健康をより良くするための一歩が踏み出されました。
連携協定締結の背景
まず、沖縄県小児保健協会は令和5年に創立50周年を迎え、「すべてのこどもに活きる力と夢見る心を」という基本理念のもと、小児保健事業を展開しています。この協会は、県内39市町村から委託を受けて乳幼児健康診査を行い、健診データの統計分析が主な業務です。今回の連携協定は、乳幼児健診の質を向上させるため、デジタル問診票サービス「mila-e 健診」を活用し、沖縄における健診のデジタル化を進めることが目的です。
本協定の主な取り組み
この協定の中では、以下のような内容が挙げられています。
1.
デジタル問診票サービスの導入:mila-e 健診を活用し、乳幼児健診のデジタル化を推進します。
2.
自治体向けの導入支援:自治体職員がスムーズにサービスを運用できる体制を整えます。
3.
乳幼児健診データの利活用:データを迅速に管理し、母子保健情報を各市町村で共有できる体制を構築します。
2025年秋ごろから一部の自治体での先行導入が開始され、多くの自治体へと拡大される予定です。これにより、沖縄県内の各市町村は、より迅速かつ効果的な乳幼児健診が実施できるようになります。
沖縄県小児保健協会の見解
沖縄県小児保健協会の宮城雅也会長は、今回の連携を非常に高く評価しており、「質の高い乳幼児健診を実現するための大きな一歩」と述べています。50年以上にわたり続けてきた健診支援活動が、デジタル化によってさらに進化することは、沖縄県の子どもたちにとって大変意義深いことです。
ミラボの取り組み
ミラボもデジタル化の重要性を強調しており、約400の自治体で既にDX支援を行っています。谷川代表は、全ての家庭が共通の問診票サービスを利用できること、そしてスマートフォンで簡単に問診票を入力・提出できることから、安心して健診を受けられる環境を整えることに喜びを表しています。
「mila-e 健診」とは
「mila-e 健診」は、乳幼児健診用のデジタル問診票サービスです。自治体・医療機関・保護者が連携でき、個別健診や集団健診の双方に対応可能です。これにより、健診データを効率的に管理し、沖縄県の乳幼児健診の質向上につながることを期待しています。
まとめ
今回の取り組みは、沖縄県における乳幼児健診のデジタル化を推進し、子育て家庭や自治体職員の負担を軽減することを目指しています。このような連携により、沖縄の未来を支える健やかな子どもたちの育成が更に促進されることでしょう。