沖縄県のカーボンニュートラル実現に向けた新たな取組み
沖縄県の持続可能な未来を築くために、新たなステップが踏み出されました。株式会社琉球銀行は、NTTビジネスソリューションズ株式会社および株式会社NTTデータと協力し、温室効果ガス(GHG)排出量を可視化するプラットフォームC-Turtleの無償提供を始めることを発表しました。この取り組みは、中小企業を対象とし、沖縄の企業がカーボンニュートラルの実現に向けて共に前進することを目指しています。
C-Turtleとその効果
C-Turtleは、企業の環境影響を具体的に把握し、削減へつなげるための強力なツールです。従来の算定方法では企業の活動量に市場の平均値を掛けることが一般的でしたが、これでは各企業の個別の削減努力が反映しきれませんでした。そこでC-Turtleは、サプライヤーからのデータを活用する「総排出量配分方式」を採用。これにより、企業は自身の排出量とサプライチェーン全体の影響を結びつけることができ、より具体的な削減施策が立案できます。
また、C-Turtle FEというサービスを導入することで、金融機関としては国際基準であるPCAFスタンダードに基づいた透明なファイナンスド・エミッションの算定が可能になります。これにより、投融資先のデータを活かし、企業のGHG排出量削減努力が評価、反映されるため、より質の高いサステナブルファイナンスが実現します。
協業の背景
琉球銀行は、地域社会の発展に寄与することを経営理念としています。沖縄県内の企業が直面する環境の課題解決に貢献するため、今回の取組みを実施。具体的には、記事の中でお伝えした通り、NHKビジネスソリューションやNTTデータとの強固な連携を生かすことで、地域社会全体のカーボンニュートラルの実現を目指します。
これらの取組みは、単なる技術提供を越え、取引先企業との建設的な対話やエンゲージメントを促進し、持続可能なビジネスモデルの確立を可能にします。琉球銀行は、これを通じて地域社会の企業価値向上に貢献し、新たな成長戦略を打ち出すことを目指します。
参加企業の役割
本プロジェクトにおける各社の役割は次の通りです。
- - 琉球銀行:投融資先へのサポートとC-Turtleの無償提供に向けた費用負担を行います。
- - NTTビジネスソリューションズ:地域密着型でC-TurtleおよびC-Turtle FEを提案し展開します。
- - NTTデータ:C-TurtleおよびC-Turtle FEの開発と提供に寄与します。
この連携によって、IHPC(沖縄県エコビジネス推進事業)との一貫した流れの中で持続可能な地域経済の実現が期待されます。
お問い合わせ情報
本取組みに関する詳細については、琉球銀行のサステナビリティ推進室またはNTTビジネスソリューションズ株式会社、NTTデータの担当者までお問い合わせください。各社の連絡先は下記の通りです。
今後の動きに目が離せません。沖縄の未来のため、地域の皆様とともに歩んでいくための第一歩を皆さんも一緒に考えていきましょう。