介護業界の新風
2026-08-04 14:31:24

沖縄の介護業界に新風!主任を育成する越境学習プログラム

沖縄の介護業界に新風!主任を育成する越境学習プログラム



沖縄県南城市で、住宅型有料老人ホーム「なんじょう苑」を運営する日南株式会社と、株式会社琉新の風が合同で、新たな取り組み「越境学習型 主任合同育成プログラム」をスタートさせました。これは介護業界における主任層の育成を目的としたもので、2026年6月から11月の間に計6回、参加法人の中核を担う主任たちが集まり、互いに学び合うというものです。

介護業界の深刻な課題



介護業界は長年人材不足に悩まされています。特に、現場のリーダーとも言える主任層の育成は重要な課題であるにもかかわらず、十分な支援がなされていない現状があります。主任たちは業務をこなしながらチームの育成や組織の運営に関与するため、その役割は多岐にわたりますが、自らの成長に繋がる環境は整っていないのが現状です。これに対し、なんじょう苑グループと琉新の風は、主任層の成長を促進するために、他法人との交流の機会を提供しようとしています。

プログラムの概要



このプログラムは、「自分で成果を出す人」から「周囲を通じて成果を生み出す人」へと成長することをテーマにしています。主なカリキュラムは、以下の6つのセッションから構成されています。

1. リーダーへの役割転換: 主任としての役割を再確認します。
2. 関係構築と対話: 聴く力と伝える力を強化します。
3. 育成と任せる力: 自身の業務から脱却し、メンバーを育てる力を養います。
4. チームを見る視点: チームの課題を構造的に捉える力を養います。
5. 上司補佐と巻き込み: フォロワーシップを育てます。
6. 実践振り返りと行動宣言: 自分のリーダー像を明確にします。

このプログラムは、単に知識を習得するだけではなく、参加者が現場での行動に変化をもたらすための設計がされており、主体的な学びを重視しています。

研修初回の様子



2026年6月18日には、プログラムの第1回が開催されました。初対面の参加者たちは早速互いに協力し、情報交換を行いました。参加者が自身の事業所のことを「会社の顔」として紹介し、意見を交わす場面が見られ、これまでの業務の枠を超えた多様な視点に触れることができました。

この日の研修では、各参加者が抱える課題についても多くの意見が交わされました。年上の職員への接し方や、新人育成のあり方、さらにはチーム内でのコミュニケーションの難しさなど、多くの悩みが共通していることが確認されました。他法人の取り組みに触れることで、それぞれが自社の強みや改善点に気づくきっかけとなったのです。参加者の中には、「単一の組織内だけでは得られない多様な意見が新たな気づきにつながった」といった声も聞こえました。

今後の展望



全6回にわたるこのプログラムは、2026年11月の最終回に向けて進んでいきます。最終回では、参加者それぞれが自らのリーダー像を言語化し、行動宣言を行う予定です。この共同プログラムを通じて、両社は「介護を誇れる仕事」にするという目標を持ち、県内の介護業界全体へと影響を波及させることを期待しています。

各社のコメント



日南株式会社の代表、新垣憲良氏は「介護の人手不足を解決するためには、今いるスタッフが長く働ける組織を作ることが必要」と強調し、育成の重要性を訴えています。また、琉新の風の代表、兼島樹氏も「他社との交流を通じて得た気づきを自社の課題解決に活かしていく」と語りました。最後に、プログラムを企画運営するCosmic Consultingの波上こずみ氏は「主任の成長が業界全体の力につながることを願っています」と述べています。

このように、沖縄の介護業界が抱えるさまざまな問題への取り組みは、未来への希望をつなぐ一歩となりそうです。


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