Kukulcan、島唐辛子の栽培を目指すハウスを埼玉で開設

Kukulcan、島唐辛子の栽培を目指すハウスを埼玉でオープン

株式会社Kukulcan（東京中心区、社長:ホン・リナ）は、2025年5月12日、埼玉県羽生市に位置するTAKAMIYA AGRIBUSINESS PARK内にて、島唐辛子の本土栽培に挑む「Kukulcanハウス」の開設を記念したセレモニーを開催しました。

背景：環境変化に立ち向かう農業

沖縄で長年親しまれてきた伝統作物「島唐辛子」は、台風や高齢化、害虫の影響によって近い将来「絶滅危惧種」として危機に瀕しています。Kukulcanは「誰も何も捨てられない」という理念のもと、島唐辛子の栽培を本土で開始することを決定しました。新設されたこの温室は、気候変動に強い栽培環境を整え、AI技術やアグリテックの開発を通じて、持続可能な農業モデルを確立することを目指しています。

セレモニーの様子：多様な関係者が集結

開かれたセレモニーには、スタートアップ起業家、地方自治体、農業法人、福祉関係者など、様々な業種からの参加者が集まりました。特に沖縄から訪れた島唐辛子生産者やシークワーサー生産者の方々が大切なイベントのために駆けつけ、この取り組みの重要性を共に見つめました。セレモニーでは、Kukulcanの「畑のフードロス」プロジェクトから始まった軌跡が語られ、沖縄の農業の未来を守るための挑戦と展望が議論されました。

セレモニーでは、ホン・リナ社長のビジョン紹介や、Kukulcanのテクノロジーについての説明が行われました。さらには、TAKAMIYAの岡本裕之上席執行役員によるTAP構想のプレゼンもありました。沖縄の伝統にちなんだ音楽の生演奏や、シークワーサーの苗木植樹といった催しも行われ、参加者の士気を高めました。

沖縄からのメッセージ

沖縄から参加したシークワーサー生産者は、気候問題や後継者不足など、現在の農業が直面する深刻な課題を指摘しました。昨年の台風や害虫被害がもたらした未曽有の不作に直面し、安定した農業が求められる中で、Kukulcanの取り組みに大きな期待を寄せています。彼の言葉は、このプロジェクトの重要性を一層浮き彫りにしました。