大日本印刷が観光振興の新たな試みを開始!
大日本印刷株式会社(DNP)は、12月から「DNP MAPベース地域振興情報発信プラットフォーム Place2B」に人流データ分析を組み合わせた新しいサービスの提供を始めます。この新サービスは、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を活用して地域情報をリアルタイムに発信し、観光地の活性化を促すものです。また、沖縄県国頭村の観光DX推進事業に採用されたことから、特に沖縄エリアでの展開が期待されます。
新サービスの背景と狙い
近年、旅行者は、リアルタイムでの情報収集や旅行先の口コミに依存する傾向が強くなっています。このため、観光地では、あまり知られていないスポットの認知度を高めたり、周遊促進を図るために、オンラインとオフラインのデータを組み合わせたマーケティング手法が求められています。このニーズに応えるために、DNPは自身の提供する「Place2B」に、人流データを組み合わせ、旅行者一人ひとりに最適な情報を届けるサービスを開発しました。
具体的なサービス内容
「Place2B」は、利用者が地図を使って地域の魅力を視覚的に感じられるプラットフォームです。この新サービスでは観光エリアの各運営者や店舗が発信するSNS情報を、地図上に表示し、旅行者にとってわかりやすい形で情報を提供します。例えば、特定の観光スポット周辺での混雑状況やイベント情報をリアルタイムで発信することが可能になります。これにより、訪問者が効果的に旅行を楽しむことができるでしょう。
人流データの活用
Azira社の技術を活用し、約5000万台のスマートフォンから取得したデータを匿名で分析することで、観光スポットの訪問パターンや滞在時間、移動経路を把握します。このようなビッグデータを使用して、旅行者に合わせて最も有効な情報を発信できるというメリットがあります。さらに、特定の年齢層や性別に応じた広告配信も行い、多様なニーズに応えることができます。
期待される成果と今後の展望
DNPは、この新たなパッケージサービスを自治体や観光協会などに提供し、効果的なプロモーションを支援していくとのことです。人流データの分析結果を地域の観光資源と組み合わせることで、持続的な地域振興が期待されます。これにより、観光資源を最大限に活用すると同時に、訪問者への情報提供の精度をあげ、地域の魅力を高めていくことでしょう。
まとめ
「DNP MAPベース地域振興情報発信プラットフォーム Place2B」は、SNSと人流データを融合させることで、地域の観光振興に寄与する新しいアイデアを体現しています。これからの地域振興において、このような技術を基盤にしたサービスがますます重要になっていくでしょう。沖縄の地域資源を活かし、訪れる人々に新たな体験を提供できる未来が楽しみです。