近日、沖縄県豊見城市の忠孝酒造が、世界の酒類コンペティションにおいて二冠を達成したという嬉しいニュースが報じられました。その名も『月の蒸溜所』。この泡盛が、インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)2025およびインターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション(IWSC)2025の両大会で、焼酎部門においてトロフィーを授与されました。これは、泡盛業界においても前例のない快挙とされています。
この受賞は、忠孝酒造が力を入れてきた県産米を用いた泡盛造りや、地釜蒸溜による独自の香味表現が高く評価された結果です。特に『おこげ製法』と呼ばれる手法が、商品に独特の香りと風味を加えていると言われています。トロフィーの受賞を受け、忠孝酒造の社長・大城勤氏は、「沖縄の小さな蔵から世界へ」と語り、この成功を支えてくれた皆さんへの感謝の気持ちを表明しました。
『月の蒸溜所』は、アルコール度数が43%の500mlボトルで、税込5,000円で販売されています。オンラインショップを通じて購入可能なので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。商品の詳細は、忠孝酒造の公式サイトや特設ページで確認できます。
忠孝酒造は1949年に創業し、蔵元でありながら窯元でもある唯一無二の存在として、泡盛の文化を継承しつつ新たな可能性を追求しています。オールド・スタイルの製法を尊重しつつも、現代の技術と評価基準に基づき、常に進化し続けるその姿勢が、今回の二冠獲得につながったのです。
ISCとIWSCは、どちらもイギリス・ロンドンで開催される権威あるコンペティションで、多くの専門家によって厳正に審査されることで知られています。特にISCは、数千点にも及ぶ出品がある中から選ばれるため、その受賞の重みは計り知れません。
これからも忠孝酒造と『月の蒸溜所』は、泡盛の新たな可能性を示す存在であり続けることでしょう。今後の展開にも期待が高まります。