FamilyMartVision広告の効果、検索行動に与える影響を解明！

FamilyMartVision広告の効果と消費者行動

ファミリーマート店内に設置されている「FamilyMartVision」は、広告接触後に顧客の検索行動に与える影響について新たな知見を提供しています。株式会社ゲート・ワンによる調査により、FamilyMartVisionの広告がどのように利用者の検索行動を変化させるのか明らかになりました。

調査の背景と目的

これまで、FamilyMartVisionの広告効果についてアンケートを通じて数多くの行動データが収集されてきましたが、今回の調査ではPCやスマートフォンからの行動ログデータを利用し、店頭というオフライン環境においても消費者の行動を可視化することにを重点におきました。これにより、消費者がどのようにして検索やウェブサイトへの訪問に結びつくのかをより正確に把握することができるようになりました。

検証結果の概要

調査の結果、FamilyMartVisionの広告に接触した利用者は、非接触者に比べて検索行動が顕著に増加しました。具体的には、広告接触者のワード検索率は非接触者の2.05倍、サイト閲覧率は1.35倍という結果が得られました。このことから、FamilyMartVisionの広告は利用者の興味・関心をさらに高める効果があることが確認されました。広告接触後には、すでに持っていた関心が検索行動に結びつく様子が見られます。

また、性別による違いにも焦点を当てると、特に男性の検索行動に顕著な効果が確認されました。30代から40代の男性ではワード検索率が5.50倍、50代から60代でも3.77倍と高いリフト値を記録。興味・関心が男性に高い商材による影響が考えられます。

実施プロセス

この調査は、インテージ社の購買パネルを使用したSCIを基に行われました。具体的には、FamilyMartVisionの広告放映期間中に購買を行った接触者と、購買を行わなかった非接触者を区別し、商材に関連する検索ワードやウェブサイトを選定。放映前・中・後の行動データを分析し、広告がどう影響を与えたかを探っています。

調査の対象となった商材は、大規模イベントの告知や観光訴求などであり、広告放映期間は約6週間にわたりました。

今後の展望

このように、FamilyMartVisionが消費者の検索行動に寄与することが確認されたことで、今後の広告主にとっての有効手段が一層明確になりました。特にノンエンデミック商品（店舗に並ぶことのない商品やサービス）については、FamilyMartVisionを通じての効果が期待されます。この知見をもとに、広告戦略を見直す機会となるでしょう。