ファミリーマートが採用した新しい値下シール「涙目シール」
株式会社ファミリーマートは、消費期限が迫った食品を手に取ってもらうための新たな施策として「涙目シール」を導入しました。このシールは、単なる値下げを示すだけでなく、お客様の心に響くメッセージやイラストを盛り込むことで、食品ロスの削減に寄与することを目指しています。
涙目シールの背景と目的
「涙目シール」は、消費期限が近いおむすびや弁当などの中食商品に貼られ、購入者に対してそれぞれの食品に対する感謝の気持ちを伝えるものです。その独特なデザインは、店頭で実際に食品が購入される際に、より温かい気持ちを促進します。これにより、お客様と店舗が共に食品ロス問題に取り組む姿勢を示したいと考えています。
効果検証の結果
実際に4月に都内10店舗で行われた効果検証では、涙目シールを使用した店舗が最大で10ポイント以上も購入率を上昇させる結果が出ました。また、シールに対する反響も良好で、多くの購買者から「値下額だけのシールよりも買いやすい」との声が寄せられ、その背後には「感謝の気持ち」があるという意義を感じさせます。
感謝のメッセージを伝える
涙目おむすびは「選んでくれてありがとう!」と、店頭のレジ画面でアピールします。このメッセージは、購入者に自らの選択が環境に貢献しているという認識を促し、食品ロス削減に向けた意識を高める効果があります。
環境への取り組みと今後の展望
ファミリーマートは、環境保護のための中長期目標「ファミマecoビジョン2050」を設定。2025年度の食品ロス削減目標を掲げ、その実現へ向けたさまざまな活動を行っています。具体的には、商品のロングライフ化や発注精度の向上、「てまえどり」の実施等、商品を無駄にしない努力が続けられています。
これにより、2025年度の実績は計画を上回る34.1%の食品ロス削減を達成しました。今後も2030年までに50%、2050年までに80%の削減を目指すとしています。この取り組みは、単なる目標ではなく、地域の皆様と共に実現するための道しるべです。
最後に
ファミリーマートは「あなたと、コンビに、ファミリーマート」という理念のもと、地域に密着しながら、皆様が訪れたくなる店舗を目指しています。新たなシールを通じて、私たちも少しでも環境保護に寄与できるよう、一歩一歩前進していく所存です。今後も食品ロス削減に向けた取り組みにぜひご注目ください。