沖縄のスタジオユリグラフ、AIライティングアシスタント『Xaris』の未来に向けて資金調達
沖縄県名護市に本社を置く株式会社スタジオユリグラフは、最近、総額4,500万円の資金調達を実施しました。この資金は、リード投資家のANOBAKA様をはじめとする3社及びエンジェル投資家、さらに沖縄振興開発公庫と沖縄銀行の協力によって得られたものです。
この調達を機に、同社はAIライティングアシスタント『Xaris(カリス)』のさらなる発展を目指します。『Xaris』は、全ての「書き手」を支援することを目的に開発されたツールであり、2022年12月にβ版がリリースされました。 AIを活用した「書き手」のためのパートナーとして、ユーザーはより良い文章を効率的に作成できるよう助けられています。
AIと共に進化する『Xaris』
ここまで、プロの制作会社を含む300以上の法人が『Xaris』を利用し、56,700本以上の原稿が執筆されてきました。これまでは主にビジネスシーンでの利用が多かったものの、2025年2月には「AI小説家カリス」モードも実装され、小説執筆ができるようになります。
開発陣は、「人の代わりに書く」ことを目的とするのではなく、「人と共に書く」アシスタントとしての役割を重視しています。これにより、ユーザーはよりクリエイティブな表現を追求できる環境が整えられていくことを目指しています。
未来に向けた新機能とリブランディング
資金調達を受け、スタジオユリグラフではサービスのリブランディングを計画しています。新しいバージョンでは、ユーザーインターフェース(UI)の見直しや、モバイルおよび多言語対応の強化がなされ、幅広いユーザー層に利用してもらえるように進化します。
8月以降には、外部サービスとの連携などの機能も追加される予定で、小規模な個人から大規模な法人まで、さまざまなニーズに応えられるツールへと進化します。
投資家たちの期待の声
ANOBAKAの代表取締役である長野泰和氏は、生成AIが現在カンブリア紀にあると例え、『Xaris』がライティング分野でのリーダーとなる可能性に期待を寄せています。もはや、ユーザーに多様性をもたらすツールとしての地位を確立することが可能と見ているようです。
GxPartnersの代表パートナー岸原稔泰氏も、ライターとしての経験を持つ森石氏の指導のもとで、迅速に開発されてきたAIライティングツールに大いに期待していると語ります。
沖縄発スタートアップの成長を見守る
また、株式会社アルファドライブの代表取締役麻生要一氏も、スタジオユリグラフを投資先として支援できていることに喜びを表しており、AI技術を駆使して、人々の創造性を引き出す未来を描いています。
株式会社スタジオユリグラフは、AI技術により「言葉」を中心とした事業展開を行っており、『Xaris』以外にも古書交換サービス「思い出書店」やPR・マーケティング支援など幅広く取り組んでいます。
ここから始まる新たな挑戦に、多くの注目が集まっています。沖縄から世界へ発信するスタートアップとして、これからの成長が非常に楽しみです。