沖縄カメセンター、リュウキュウヤマガメの保護活動に大きな支援
沖縄県にある一般社団法人沖縄カメセンター(OKC)は、このたびモハメド・ビン・ザーイド種の保全基金(MbZ基金)から12,500ドル(約188万円)の資金を獲得しました。この助成金は、主に琉球諸島にのみ生息している絶滅危惧種であるリュウキュウヤマガメ(Geoemyda japonica)の保全活動に活用される予定です。
MbZ基金は、各種の保全活動に対する助成金を提供し、種の保存の重要性を訴えることを目的とした慈善基金です。2009年からこれまでに170カ国で3,100を超えるプロジェクトを支援し、1,900以上の種の絶滅防止に貢献してきました。
重要な保全活動の推進
この新たな資金によって、OKCはリュウキュウヤマガメの野生個体群の健康状態や遺伝的多様性を継続的に研究することが可能になります。また、地域住民や多様なコミュニティと協力し、彼らの知識や参加が保全活動の中心に位置づけられるよう努めています。これにより、リュウキュウヤマガメの保護や回復のための「種行動計画」を形作ることが期待されています。
沖縄カメセンターの理事を務めるザカリー・W・ベル博士は、「過去5年間、私たちのチームは保全活動の成功に必要な専門知識とパートナーシップを築いてきましたが、資金調達は今なお大きな課題です。今回の支援により、現地調査や生物学的な研究が進み、地域に根差した保全管理体制を確立できることに感謝しています。この支援が、リュウキュウヤマガメとその生息地を守るための私たちの使命を加速するでしょう」と述べています。
沖縄カメセンターの取り組み
沖縄カメセンターは2020年に設立され、ゼロからのスタートで淡水ガメの保全に焦点を当てた非営利団体として活動しています。OKCはフィールド調査や分子生物学、さらに地域住民との協力を通じて保全活動を推進しており、特にリュウキュウヤマガメに関しては、25年以上続く最長の現地調査プロジェクトを受け継ぎ、さらにこの種に関する初の参照ゲノムの生成を国際的に主導するなど、革新的な取り組みを進めてきました。
これにより、最新のテクノロジーを保護活動に応用する重要な一歩を踏み出しています。詳細は、OKCの公式ウェブサイト(
www.okinawa-kame.org)に訪問し、ソーシャルメディアもチェックしてみましょう。
連絡先
沖縄カメセンターに関する問い合わせは、代表取締役/共同創設者の生清綾(Narukiyo Aya)まで。メールアドレスは
[email protected] です。