石垣島の夜に新たな風を吹き込む「八重山そば酒場 東風平」
石垣島の文化を代表する八重山そばを楽しむ新しいスタイルが登場しました。それが「八重山そば酒場 東風平(こちんだ)」です。地元企業の株式会社てっぺんが手掛けるこの飲食店は、昼間は八重山そば専門店として、夜はお酒と共に楽しむ酒場として利用できる新業態です。
昼も夜も楽しめる八重山そば
八重山そばは、石垣島の食文化の象徴と言えます。しかし、観光地化が進む中で、昼のみ営業や観光客向けの一辺倒になっている現状が見受けられました。この「八重山そば酒場 東風平」では、そんな八重山そばを観光料理にとどまらず、地元の人たちの日常にも溶け込む存在として再構築することを目指しています。
昼に提供されるのは、生麺にこだわった名物の「とろとろ炭火軟骨ソーキそば」と「島唐辛子の旨辛坦々そば」。どちらも、地元の人々に愛される味です。
酒場スタイルで楽しむ八重山そばの新提案
夜になると、八重山そばの具材を酒のアテとして楽しめるメニューに変わります。名物の「とろとろ炭火軟骨ソーキ」や「沖縄前菜盛り合わせ」など、地元の素材を活かした料理が楽しめます。これによって、一人飲みや観光後の締めの一杯、さらに地元の人たちの日常にも訪れやすい雰囲気が醸成されます。
デザインにもこだわった居心地の良い空間
店内デザインは、シンプルさを基調としつつ、琉球ガラスやシーサーなど地元の温もりを感じる装飾が施されています。料理のボリュームは控えめに設定されており、多様な料理を試したいというニーズにも応えられるよう工夫されています。観光地価格ではなく、「日常に定着する島の酒場」としての居心地を大切にしています。
地域経済への貢献と今後の展望
株式会社てっぺんの代表、東風平和明社長は、「八重山そばは石垣島の暮らしそのもの」と語り、観光地としての扱いに違和感を覚えていたことを明かしました。彼の目指すところは、「八重山そば」を夜でも楽しめる料理として再定義し、観光と地元を繋ぐ飲食モデルの浸透です。今後は全国展開も視野に入れており、八重山の食文化を広める拠点になりたいとしています。
店舗情報
「八重山そば酒場 東風平」は、沖縄県石垣市新栄町に位置し、営業時間は昼が11時30分から、夜は17時からの営業となります。定休日は不定期で、詳細な情報はInstagramでチェックできます。
最後に
「八重山そば酒場 東風平」は、観光客にとっては石垣の夜を彩る思い出の場になり、地元住民にとっては普段使いできる居酒屋としての役割を果たします。八重山そばの魅力を新たに再発見できるスポットとして、ぜひ訪れてみてください。