子どもたちの健やかな成長を支える「おくちからだプロジェクト」
2025年10月27日、東京で開催されたライオン株式会社と認定NPO法人むすびえの「おくちからだプロジェクト」の成果報告会が実施されました。このプロジェクトは、経済的な格差にかかわらず、すべての子どもたちがオーラルヘルスケアを得られる社会を目指しています。ライオンとむすびえが協力して、全国の子ども食堂を通じて「歯と口の健康」をテーマにさまざまな体験プログラムを展開してきました。
プロジェクトの始まりと成果
おくちからだプロジェクトは、2021年にスタートし、これまでに2662団体、132040人へ届けられてきました。このプロジェクトでは、すごろくゲームや紙芝居を通じて、子どもたちが楽しくオーラルケアについて学べるように工夫されています。報告会では、プロジェクトを実施した子ども食堂からの実証実験の結果も紹介され、オーラルヘルスケアの習慣化や自己肯定感の向上といった成果が報告されました。
課題を乗り越えるための活動
認定NPO法人むすびえは、「誰も取りこぼさない社会」を実現するために、子ども食堂を通して地域の交流を深め、子どもたちの健やかな成長をサポートしています。この活動を通じて、子どもたちの歯磨きに対する意識や行動が改善され、さらには親子のコミュニケーションの促進にも寄与しています。
未来の展望
プロジェクトはこれからも全国で展開される予定で、特に2025年11月には東京と沖縄で2つのイベントが開催されます。沖縄では、健康福祉センターや海上保安庁との協力のもとで栄養講座や職業体験が行われ、子どもたちが楽しくオーラルヘルスケアについて学ぶ機会が提供されます。
参加を呼びかける
このプロジェクトは、ただの教育プログラムに留まらず、地域全体を巻き込んだ大きなムーブメントに成長しています。報告会や今後のイベントへの参加が可能であり、メディア取材も歓迎されています。子どもたちが未来の健康な社会を築くための一助となるこのプロジェクトに、多くの方々に関心を持っていただき、ぜひ応援していただきたいと思います。
こども食堂について
こども食堂とは、地域社会の中で誰もが安心して参加できる無料または低額の食事を提供する場所を指します。さまざまな世代の人々が交流し、孤独や貧困といった社会的課題に立ち向かうための「みんなの居場所」としての役割を果たしています。日本全国には10967カ所以上のこども食堂が存在し、地域の人たちとの絆を深める場所として重要な役割を果たしています。
このような取り組みが広がることで、子どもたちにとってより良い社会が築かれることが期待されます。今後もライオンとむすびえの連携によって、新たなインクルーシブ・オーラルケアが実現されることを心より願っています。