新時代の証明書管理へ
豊田通商システムズ株式会社(TTS)が発表した新しいソリューション「Keyfactor Command」は、企業の電子証明書やPKI(Public Key Infrastructure)のライフサイクルを一元的に管理し、自動化を実現します。近年、ゼロトラストセキュリティの導入やクラウドサービスの普及に伴い、企業で使用される電子証明書の数は急増しています。この状況の中で、SSL/TLS証明書の有効期間が従来の200日から2029年には47日へと短縮されることが決まったことで、証明書を管理する企業には、これまで以上に高度な体制が求められています。
47日化がもたらす影響
SSL/TLS証明書の有効期間が短縮されることは、企業にとって「年に一度の更新作業」から「約1.5か月ごとの更新作業」への移行を意味します。例えば、150枚の証明書を管理している企業では、更新作業に要する時間が現在の年間450時間から、47日化後は約2,400時間にも及ぶ可能性があり、作業負荷が5倍以上も増加します。この状況では、人手だけでの運用は極めて難しくなり、「証明書を管理する」から「証明書更新を自動化する」という新たな視点が必要です。
管理不備が引き起こすリスク
不適切な証明書管理は、企業に多くのリスクをもたらします。例えば、有効期限が切れた場合にシステムが停止してしまい、業務に支障を及ぼす恐れがあります。また、脆弱な暗号アルゴリズムが放置されることでセキュリティインシデントが発生するリスクも高まります。部門ごとに運用方法が異なると、ガバナンスや監査対応も難しくなります。これらの課題を克服するためには、証明書の可視化、集中管理、自動化が不可欠です。
Keyfactor Commandの特長
「Keyfactor Command」は、証明書のライフサイクルを包括的に管理します。具体的には、以下のような特徴があります。
- - 発行元を問わない証明書の一元管理:プライベートCAやパブリックCAと連携し、企業内の全ての証明書を統合して管理できます。
- - 更新作業の自動化:ACME、SCEP、APIに対応し、サーバーやデバイスへの証明書の配布を自動化します。
- - 業務プロセスの効率化:申請から承認、発行、通知までの業務プロセスを自動化し、運用負荷を大幅に軽減します。
- - 未把握証明書の検出:SSLスキャン機能により、管理対象外の証明書や脆弱な証明書を発見します。
企業のセキュリティ強化に貢献
今後、TTSはKeyfactor社との戦略的パートナーシップを通じて、証明書管理の効率化を推進します。自動車業界で得たPKI運用の知見に基づき、企業のセキュアなデジタル基盤を構築するサポートを行います。自動化によって企業は、証明書の管理を人手から仕組みへと移行させ、業務の効率化とセキュリティの向上を図ることが可能となります。
まとめ
2029年に予定されているSSL/TLS証明書の47日化は、企業の運用に変革をもたらします。更新頻度が急増する中で、従来の運用方法では対応が難しくなり、自動化と可視化が必須となります。Keyfactor Commandは、これらのニーズに応えられるソリューションです。TTSは、引き続き証明書ライフサイクル管理やPKIソリューションを提供し、お客様のデジタルトラスト基盤を強化することに尽力していきます。