セブン-イレブンが挑む新しい物流戦略
株式会社セブン‐イレブン・ジャパンは、2023年7月15日(水)より、ソフトドリンク納品における新しい取り組みを順次始めることを発表しました。この施策は、輸送ドライバーの不足やフードロスの削減を目指し、飲料業界における鮮度逆転緩和を図るものです。
背景と課題
小売業界では、商品の流通に関してさまざまな商慣習が存在します。その中で、適正を超えたルールや基準によって、商品納品後に鮮度が低下する「鮮度逆転」という課題が浮上しています。特にトラックによる輸送は、この現象につながりやすく、昨年11月に発表された「社会課題対応研究会」では、この問題が取り上げられました。
この会議にはアサヒ飲料や伊藤園、キリンビバレッジなど飲料業界の主要企業が参加し、物流やフードロスといった社会的な課題の解決を模索しています。セブン-イレブンはその先駆けとして新たな取り組みを開始することに踏み切ったのです。
取り組みの内容
セブン-イレブンの新しい取り組みでは、納品期限内の約1か月にわたる鮮度逆転納品に対応し、輸送トラックの数を削減することを目的としています。具体的には、3000台以上の飲料メーカーの輸送用トラックを減らし、センターでの余剰在庫を軽減することに寄与する見込みです。この施策によって、納品される商品は鮮度を保ちながら提供されることになります。
さらに、納品と販売期限は従来通りに設定されるため、店舗への安定した商品の供給が確保されます。これにより顧客に対しても高品質な商品を届けることができるのです。
期待される効果
この取り組みにより、期待される効果は多岐にわたります。まず、フードロスの削減に貢献することが挙げられます。フードロスは環境問題としても重要なテーマであるため、企業としての社会的責任も果たすことができます。
また、トラックの台数が削減されることにより、ドライバーの負担を減らし、働き方改革にも寄与します。トラック運転手の労働環境の改善は、企業にとって優れた人材を確保するためにも必要な施策です。
さらに、この施策はCO2の排出量削減や、限りある石油資源の使用量削減にも寄与し、持続可能な社会を実現する一助となります。セブン-イレブンは今後もこうした物流課題の解決に向けた取り組みを続けていくことを明言しています。
まとめ
セブン-イレブンが始めるソフトドリンク納品の鮮度逆転緩和への取り組みは、小売業界だけでなく、広く社会全体に利益をもたらすと期待されます。物流問題やフードロスの解決は、企業だけでなく消費者にとっても重要な課題です。これからの活動に注目が集まります。