自動運転トラック実証
2025-12-01 15:03:29

自動運転トラックでセブン-イレブン商品を輸送する革新実証スタート

自動運転トラックによる新たな物流モデルの実証



セブン-イレブン・ジャパン(以下、SEJ)と三井物産流通グループ(MRG)、さらに自動運転技術を手がける株式会社T2の3社は、業界初の試みとして自動運転トラックを使った長距離商品の輸送実証を開始しました。この取り組みは、関東から関西にかけての高速道路の一部で行われ、注目を集めています。

減少するドライバー問題への対策



ここ数年、物流業界で深刻化しているドライバー不足。その解決策として、自動運転技術が期待されています。今回の実証実験では、SEJが展開するプライベートブランド「セブンプレミアム」の商品を、MRGが運送する形で、T2の自動運転トラックを用いて輸送する予定です。このプロジェクトは、2027年度にレベル4の自動運転トラックを用いた幹線輸送サービスの導入を目指すものです。

環境に配慮した取り組み



この実証試験では、使用済み食用油から生成したバイオ燃料を活用することで、持続可能な物流システムの構築を目指しています。具体的には、地域で回収した食用油をもとにした「B5軽油」を使用し、CO₂の排出削減が見込まれます。環境問題への意識が高まる中、SEJのサーキュラーエコノミーの理念を基にしたこの試みは、単に物流の効率化だけでなく、環境保護の観点からも意義があります。

実施概要と輸送計画



実証実験は、2025年12月1日から2026年4月の間に3回行われる予定です。具体的なコースは、MRGの埼玉県新座市のセンターから兵庫県尼崎市の関西センターまでの区間で、高速道路を利用します。実証では、セブンプレミアムの商品を常温で輸送し、自動運転トラックによる長距離走行の実現性、配送所要時間、運行オペレーションの有効性を検証します。

技術の将来と展望



本プロジェクトは、単なる物流効率化にとどまらず、将来的な自動運転社会の実現に向けた重要な一歩となります。T2が設置を進める「切替拠点」においては、自動運転と有人運転の切り替えが行われ、よりスムーズな物流が実現されることが期待されています。これにより、物流業界全体の効率化のみならず、環境への配慮も兼ね備えた新たな輸送システムの確立が見込まれています。

おわりに



ドライバー不足と環境問題に対する新しいソリューションが求められる中、自動運転トラックを用いた取り組みは、その解決策としての可能性を秘めています。セブン-イレブン、MRG、T2の3社が協力し、持続可能かつ効率的な物流システムの確立を目指している姿勢は、多くの企業や地域社会への刺激となるでしょう。今後の進展に注目です。


画像1

画像2

画像3

画像4

関連リンク

サードペディア百科事典: セブンプレミアム 自動運転トラック バイオ燃料

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。