童心社の新刊
2025-04-25 10:13:16

戦後80年を迎える童心社が贈る新たな子どもたちへ向けたメッセージ

童心社と平和のメッセージ



1957年に設立された童心社は、戦争がもたらす影響を深く考察し、特に子どもたち向けの出版社として、その使命を果たし続けています。80年の歴史を経て、今年は新たに3つの作品を発行することを決定しました。この新刊は、戦争体験者の声が少なくなってきた今、次世代に向けた重要なメッセージを届けるものです。

伝え続ける、求め続ける平和



童心社がこれまでに制作してきた作品は、単なる戦争の記録ではなく、未成年の読者が自身の視点から平和について考えるきっかけを提供しています。新たに刊行される3作品は、それぞれ異なる視点から戦争の影響を描き出します。これらの作品は、子どもたちが平和の重要性を感じ、自ら考える力を育む一助となることを目的としています。

新刊のご紹介



1. 沖縄戦『子どもも兵士になった沖縄・三中学徒隊の戦世』



4月下旬に発行予定のこの作品は、沖縄の子どもたちが戦時中にどのように学び、生活し、また兵士としての役割を果たしていったのかを語ります。特に、1944年9月からの歴史に焦点を当て、沖縄三中学徒隊の実際の証言や資料を基に描かれています。このノンフィクションは、当時の厳しい社会状況を子どもたちに伝えるために制作されました。

2. 広島の原爆『1945年8月6日あさ8時15分、わたしは』



6月下旬に登場するこの絵本は、広島で原爆により命を奪われた大切な人々を失った子どもたちの思いを描いた作品です。絵本は、美しい挿絵と共に、子どもたちの言葉を紡いでいきます。この本は、1967年に刊行された戦争を題材にした日本の初期絵本の一部を受け継ぎ、新しい形で現在の世代に伝えられます。

3. 長崎の原爆『Garden 8月9日の父をさがして』



6月初旬に刊行されるこの作品は、長崎にて原爆体験を持つ父親の物語を語ります。主人公は、父が遺した被爆者手帳を手掛かりに、家族の歴史を探求します。これは、本来語られることの少なかった被爆者の思いを、現代の視点から明らかにしていく過程でもあります。

まとめ



2025年戦後80年という重要な節目を迎える中、童心社はこれまで以上に「伝えつづける」という理念を掲げて新刊を発行します。これにより、子どもたちが争いのない未来を考え、平和の意味を自らの言葉で受け止める力を育む手助けができると信じています。なぜかと言えば、平和は自分自身の手で築くものだからです。

童心社は、今後も出版活動を通じて次世代に平和のメッセージを届けていく活動を続けていきます。


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