居酒屋「酒処よっちゃん。」が目指す沖縄大衆ガストロノミー
沖縄県那覇市・久茂地にある「酒処よっちゃん。」は、2025年の開業3周年を迎えます。この居酒屋は、日常の食体験を通じて沖縄文化を再発見し、再価値化することを目指しています。取り扱う主な食材には、ブランド山羊肉「美らヤギ」や沖縄の親鳥「ハイケイ」などがあり、地元の人々や観光客に親しまれています。
「酒処よっちゃん。」は、通常の居酒屋の枠を越えて、「居酒屋ガストロノミー」と呼べる新しいスタイルを提供しています。高級な食体験ではなく、カジュアルに楽しめる料理を通して、沖縄の食文化を広めることを目指しています。観光客だけでなく、地元住民にとっても特別な一皿を気軽に楽しめる居酒屋としての存在意義を大切にしています。
地元食材を現代的に提供
2022年にオープンした「酒処よっちゃん。」では、店主が沖縄の食材や郷土料理を現代風にアレンジして提供しています。店内は和の落ち着いた雰囲気が漂い、居心地の良い空間となっています。ここでは、沖縄の食材を使用したオリジナルメニューが楽しめるため、訪れる度に新しい発見があります。
ブランド山羊肉「美らヤギ」に取り組む意味
特に注目されるのが、今帰仁村で育てられたブランド山羊肉「美らヤギ」です。この山羊肉は、独自の飼育法によりクセが抑えられ、山羊肉が苦手という方にも好評です。また、2024年からは山羊肉の卸・流通事業も始める予定で、観光庁や沖縄県からもその取り組みが評価されています。
「美らヤギ」は、地元の「やんばる牧場」で大切に育てられています。ここでは、輸送や加工、洗浄、保管までを一貫して自社で行い、新鮮な状態で提供しています。このような取り組みを通じて、沖縄の山羊文化を復興させることに貢献しています。
沖縄の親鳥「ハイケイ」を新たにメニューに追加
また、3周年を迎えた「酒処よっちゃん。」は、新メニューとして沖縄産の親鳥「ハイケイ」にも力を入れています。伝統的に沖縄北部で食されてきたこの親鳥は、肉質の良さと旨みが特徴ですが、那覇では流通が少なくあまり知られていませんでした。
「酒処よっちゃん。」では丸鶏を仕入れ、自分たちで解体し、さまざまな部位を活用した料理を展開しています。これにより、食材の廃棄を減らし、フードロス削減にも貢献しています。
地域密着型の進化への挑戦
今後は、沖縄の食材を活用した新しい加工や流通の取り組みも広げていく予定です。さまざまな事業者と連携し、沖縄食材の新たな可能性を引き出す取り組みも進行中です。
「酒処よっちゃん。」は、単なる居酒屋ではなく、地域文化を食を通じて再発見するプロジェクトです。大衆的な雰囲気の中で、特別な料理を楽しみながら沖縄の食文化を学ぶことができる場所として、今後も進化し続けます。
店舗情報
- - 店名: 酒処よっちゃん。
- - 住所: 沖縄県那覇市久茂地2丁目6−16 リバーサイドテラス 2階-B
- - 営業時間: 18:00〜01:00(日曜のみ15:00~23:00)
詳細や営業日の最新情報は、Google MapsやInstagramで確認できます。地元食材にこだわった沖縄の味をぜひ体験してみてください。