忠孝酒造が焼酎部門で世界No.1に輝く！沖縄の誇りを感じる快挙

忠孝酒造がIWSC 2025で焼酎部門の最高賞を受賞！

沖縄県豊見城市に位置する忠孝酒造株式会社が、2025年11月12日にイギリスで開催された世界的な酒類コンペティション「IWSC（インターナショナル・ワイン＆スピリッツ・コンペティション）」において、焼酎部門の最優秀生産者として「焼酎・プロデューサー・トロフィー」を獲得しました。この受賞は、沖縄と泡盛業界にとって初の快挙として、多くの人々に喜ばれています。

IWSCは、1969年に設立されて以来、世界中の酒類の品質を評価してきた権威あるコンペティションです。忠孝酒造は、出品された全ての製品の品質や製造技術、持続可能な取り組みが認められ、特に焼酎部門での評価が非常に高かったことから、この名誉あるトロフィーの受賞に至りました。なお、同社は2024年も焼酎部門で最高賞を受賞しており、2年連続での快挙を成し遂げたことに社員一同、喜びと誇りを持っています。

受賞の背景と沖縄の泡盛文化

忠孝酒造は1949年に創業し、約30名の従業員が地域の特産品である泡盛を製造しています。泡盛は、日本の中でも沖縄でのみ作られる酒で、その歴史は約600年と古く、日本最古の蒸留酒として知られています。しかし、近年ではその知名度や品質において、世界に通用する可能性を秘めたお酒として注目が集まっています。

忠孝酒造が焼酎部門で連続受賞を果たした背景には、同社が取り組む独自の製法や熟成技術があります。特に「熟成甕作り」においては、泡盛の特徴を最大限に引き出すため、独自の研究開発を進め自ら甕を製造。土のブレンドから成形、焼き上げまでを一貫して自社で行い、他にはない味わいを実現しています。これにより、泡盛の新たな可能性を引き出しつつあります。

忠孝酒造の挑戦的な取り組み

忠孝酒造は、沖縄の泡盛文化を継承しつつ、地域と連携した活動を行っています。地元の米を使用した新商品「月の蒸溜所」は、特に高く評価されており、贈り物としても人気を博しています。また、沖縄の海を守るために開発した「海底熟成泡盛」も注目を集めており、そちらもわずか4日で完売した実績を持っています。

加えて、忠孝酒造では観光施設「忠孝蔵」を運営しており、観光客への泡盛の試飲や造り体験を通じて、泡盛の魅力を広めています。地域経済にも貢献しながら、沖縄の文化を発信する役割も担っています。

最後に

忠孝酒造がIWSCで受賞したことは、泡盛業界全体にとっても大きな励みとなる出来事です。沖縄の小さな蔵元から、世界的な評価を獲得した姿勢は、多くの業界人やファンに感動と希望を与えました。これからも忠孝酒造の挑戦が続くことを期待しています。そして、彼らのお酒を通じて、ぜひ沖縄の酒文化の素晴らしさを体験してみてください。