沖縄・東村が拓く未来の観光モデル
沖縄本島北部、「やんばる」として知られる地域に位置する東村が、持続可能な観光の新たな道を切り開いています。2025年7月4日、特定非営利活動法人リーブノートレイスジャパン(LNTJ)と東村は、環境に配慮した観光活動を推進するための連携協定を締結しました。この協定は、自然環境の保護および健全な観光の発展を目的とし、既存の観光資源を最大限に活かしながら、環境への負荷を軽減することを目指しています。
環境保全を重視する観光の新しい形
この協定により、東村では公認の地域ガイドがLNTのコースを受講することが必須条件となりました。LNTの原則は、アウトドア活動における環境への影響を最小限に抑えるための7つのガイドラインから成り立っており、訪問者に対する環境配慮の啓発を強化します。これにより、観光客は自然環境への配慮を持ちつつ、思いきり楽しむことが可能となります。
また、来訪者に対しては、やんばるの美しい自然を体験し、思い出を持ち帰っていただくための活動も行います。これにより、地域の良さと同時に環境意識の向上も期待されます。
やんばるの素晴らしい自然
東村には、国内でも特に貴重な生物多様性が存在し、多数の野生動物が生活しています。中でも、ヤンバルクイナは特に有名で、地域のシンボル的存在とも言えます。これらの自然資源を守りながら、観光を楽しむことができる新しい取り組みは、持続可能な観光のモデルケースとして国内外から注目されているのです。
やんばるでのエコツーリズムの先駆け
東村長の當山全伸氏は、「本村はエコツーリズムの先進地域としての取組みを早くから進めてきました。この協定を契機に、地域の環境モラルの向上が期待され、自然環境保全に貢献できるよう努めてまいります」と述べています。
このように、地域の魅力を高め、持続可能な形で観光業を育成することが、今後の東村の重要な課題です。観光客が自然環境に優しく接し、地元の文化や生態系を理解することによって、観光と環境の共生を実現していくことが期待されています。
地域の取り組みと未来展望
今回の協定には、東村の公認ガイドのLNTコース受講、環境に配慮したアウトドア活動の促進、来訪者に対するLNTの啓発など多くの取り組みが含まれています。また、地域内での防災や環境教育のための情報発信も強化されることが決まっています。「やんばるの森」の豊かな自然を持続可能な形で保全し、観光資源としても最大限に活用していくことが求められています。これにより、今後の東村は観光と環境の調和が取れた地域として発展していくことでしょう。エコツーリズムの未来を切り開く東村の挑戦に、ぜひご注目ください。