広島の高校生が食品物流を学ぶ特別体験イベントレポート
2025年8月22日、広島県の株式会社河野が主催した高校生向けの食品物流の職場見学会が行われました。参加したのは、県内の高校から集まった6名の学生と1名の教員で、彼らは物流業界に興味を持つきっかけを得ることを目的としました。このイベントのテーマは「キミのPOWERが未来のカギになる」。物流業界が直面する人手不足の問題を解決するため、未来を担う若者にその重要性を伝えることを目指しています。
イベントは、物流の仕事内容や醍醐味を体感できる内容で構成されており、参加者たちは食品流通のリアルな仕組みを学ぶ機会を得ました。初めに、センター倉庫でのピッキング作業の体験が設定されており、学生たちは自ら弁当を袋詰めし運ぶところからスタート。倉庫内に整然と並んだ商品に驚きつつも、物流の一端を自分の手で体感することで、業務のイメージが具体的に形づくられました。
次に、参加者は株式会社河野の会社概要や事業内容について学びました。社長の挨拶から始まり、社員たちによる自己紹介、さらには事業内容の詳細な説明が行われ、学生たちも関心を持って耳を傾けました。「物流って実はこんなに面白いんだ」という声が聞こえる中、具体的なデータを元に社内の運営状況や車両の特徴について理解を深めます。
イベントの中盤では、トラックの構造説明と乗車体験があり、参加者たちは実際にトラックの運転席に座り、その機能や仕様について学びました。「ミラーの調整が手動だとは知らなかった」「こんなに死角が多いとは思わなかった」など、実際の体験ならではのリアルな反応が次々と寄せられ、参加者たちの目が輝いていました。
さらに倉庫内の作業見学でも、特に冷蔵庫の温度管理やピッキング作業の速さに感銘を受ける姿が印象的でした。彼らは、普段見慣れた商品の背後にある物流のプロセスを目の当たりにし新たな発見があったようです。
昼食には、日頃から株式会社河野が配送しているコンビニの弁当が提供され、食事をしながら自身が体感した物流の一部を振り返りました。参加した学生たちは「お弁当が美味しかった」「イベント全体が楽しかった」と振り返り、満足度の高い一日だったようです。
最後に、参加者はアンケートを通じてイベントに対する感想を共有しました。「トラックの運転席に乗ることができて感動した。物流業界に対するイメージがすごく良くなった!」との声が寄せられる中で、引率の教員も「生徒たちが積極的に質問をする姿が見られて良かった」と語りました。これらの声が、次回への期待感を高めるものであったようです。
株式会社河野の代表取締役社長、河野幹章氏は「今回の活動を通じて、物流業界の面白さや重要性を次世代へ伝える貴重な機会となった」と述べ、今後も同様のイベントを開催していく意義を強調しました。未来を担う若者たちに対して、物流の魅力を伝える活動が今後も続けられることが期待されます。若い世代との接点を増やし、業界の理解を深める取り組みにも取り組んでいくことで、さらなる人材確保を目指していくことでしょう。これからの物流業界の未来に、明るい展望を感じさせるイベントとなりました。