那覇市で新たな試み、LINEを利用した新型避難訓練を実施決定

那覇市で新たな避難訓練がスタート

沖縄・那覇市において、2025年10月6日から11月5日までの間、革新的なオンライン避難訓練「今（なま）からはじめる避難訓練―逃げるはLINEが役に立つ―」が実施されます。この訓練は、LINEヤフーコミュニケーションズをはじめ、ANAや日本赤十字看護大学附属災害救護研究所といったさまざまな組織の協力により実施されます。

新しい避難訓練の特徴

この訓練は、誰でも参加できるように設計されています。参加者は、LINEを通じて津波発生時の適切な避難行動を学び、実際にそれを実践することが可能です。特設ページから簡単に登録でき、那覇市LINE公式アカウントを友だち追加するだけで参加資格を得ることができます。

訓練の流れと内容

訓練は大きく分けて四つのステップで構成されています。まず、津波発生時にどのように行動するかを学ぶ「学習ステップ」。次に、位置情報を活用し、最寄りの避難場所を調べる「検索ステップ」。その後、家族や友人と避難行動を共有することでリスクを減少させる「共有ステップ」。最後に、11月5日に実施される避難場所への実地訓練「復習ステップ」となります。

特典も充実

参加者には特典として、沖縄ファミリーマートで使用できる「それいけ！アンパンマンアイスバー」の無料引換クーポンが提供されます。また、バリアフリー情報と連携した「ユニバーサル地図/ナビ」を利用することで、誰でも安心して避難行動がとれるようサポートしています。

避難訓練の必要性と意義

沖縄県では、近年津波への警戒が強まっています。実際に、過去の意識調査では多くの県民が避難訓練を「役に立つ」と感じながらも、参加が面倒に思う傾向が見られました。そのため、従来の方式から脱却し、LINEを活用したこの新形式の訓練は、参加の敷居を下げ、効果的に津波災害に備えるための重要な要素となるでしょう。