世界メンタルヘルスデーを考える
毎年10月10日は、世界的に国際精神保健デーとして知られる日であり、心の健康問題への認識と理解を深めるために設定されています。今年もこの日に合わせ、特別なイベントとして「第5回世界メンタルヘルスデーセミナー」が横浜市で開催されます。このセミナーでは、リワークサービス「リヴァトレ」の卒業生が自身の経験を元に、休職および復職に関わるリアルな体験を共有します。
日本におけるメンタルヘルスの現状
現在、日本には約600万人もの人々がメンタルヘルスの問題に悩んでいます。つまり、約20人に1人が精神的な疾患に苦しんでいることになります。特に、うつ病の症状を抱える方の割合は、新型コロナウイルスの影響で急増し、2020年の調査では17.3%に達しています。これは、メンタルヘルス問題が社会的な課題として広く認知されていることを示しています。
うつ病の再発率はなんと約60%に上り、多くの人が慢性的な状態に苦しむ結果となっています。しっかりとした療養や準備がなければ、復職後に再び症状が出てしまうことも少なくありません。したがって、ただ休職するだけでなく、心の準備や生活の見直し、サポートを受けることが欠かせないのです。
「リヴァトレ」の役割
株式会社リヴァが展開する「リヴァトレ」は、うつ病や適応障害などに悩む人々の社会復帰を支援するためのサービスです。「戻ろう、ではなく、進もう。」をモットーに、生活習慣の改善やストレス対処法の習得、職場で働く力を回復するための多様なプログラムを提供しています。2011年から活動を開始し、現在までに約1,900名の復職を支援し、復帰後6ヶ月の就労継続率は約90%に達しています。このような取り組みは、医療機関や企業からも高い評価を受けています。
特別セッションの概要
10月8日(水)に開催されるセミナーでは、リヴァトレを通じて経験を積んだ卒業生、しましまさん(仮名)が登壇します。新卒で入社した会社にてメンタルヘルス不調により休職し、再び復職するまでの過程をシェアしてくれます。具体的には、休職から復職に至るまでの心の変化や、リワーク施設でどのような学びを得たのかについてお話しする予定です。これにより、同じように悩む多くの人々に勇気を与えることを目指しています。
セミナー参加方法
このセミナーは、会場もしくはオンラインでの参加が可能です。興味を持たれている方は、ぜひセミナーへの参加を検討してみてください。メンタルヘルスについての正しい知識を深め、社会全体での理解を促進する貴重な機会です。
人々が安心して心の健康について語り合える社会を目指し、今回のセミナーが新たな一歩となることを期待しています。詳細な情報はリヴァの公式ウェブサイトでも確認できます。心の健康について、一緒に考えていきましょう。