47都道府県を含む全国的な映画体験の拡充
特定非営利活動法人AYAは、病気や障がいを抱える子どもたちを対象とした「インクルーシブ映画上映会」を日本全国で展開し、見事に47都道府県での上映を達成しました。この取り組みは、単なる映画上映に留まらず、家族全員が安心して映画を楽しめる場を提供することを目的としています。この体験は、映画館に足を運びたくても行けなかった多くの子どもたちにとって、一大イベントとなったのです。
達成の背景
AYAの上映会が始まったのは2023年4月の神奈川県がきっかけでした。当時、参加者からの「映画館に行きたいが行けない」という声に耳を傾け、活動がスタートしました。上映会は医療従事者が帯同し、必要に応じてサポートを行う体制が整えられ、参加者は安心して楽しむことができます。「声を出してもOK」「じっとしていなくても問題なし」というルールがあり、参加者たちが自由に楽しめる空間を作り出しています。
実際、47都道府県の最終イベントとなる沖縄での上映会には、116組344人もの参加者が集まり、映画『ズートピア2』を共に楽しみました。多くの参加者が「初めて映画館で映画を観た」と手を挙げた様子が印象的でした。このイベントは、AYAがこれまで積み重ねてきた経験と、全国的なネットワークの集大成と言えるでしょう。
インクルーシブの理念
AYAは、地域による経験の偏在を防ぐことを最重要なミッションとしています。この取り組みを通じて、どこに住んでいても同じ体験ができる社会を目指しています。また、各地でのイベントから得たデータを元に、今後の施策に活かすための研究が進行中です。このように、映画体験がもたらす影響を学術的に検証している点も、AYAの特徴です。
全国の声を集めることの重要性
「体験の偏在」を解消し、全ての地域でバランス良く支援を行うことで、社会全体の理解を促進するエビデンスを構築することが目的です。この理念のもと、柔軟で包括的な社会を作るための第一歩をEAは踏み出しています。
今後の取り組み
AYAは47都道府県制覇後、さらに新たな目標に挑戦します。2027年5月には、「誰もが映画館で映画を楽しめる日」として、全国同時開催を目指す「インクルーシブ映画Day」を設立する計画が進められています。このイベントによって、さらなる体験の平等が実現されることを期待しています。
代表のメッセージ
代表の中川悠樹は「全国各地で待っている家族へ、一刻も早く体験を届けたかった」と語っています。この情熱が、短期間で47都道府県を巡ることを可能にしたのです。また、支援してくださる多くの団体や個人の協力に対して心から感謝の意を示しています。今後はただの達成ではなく、映画体験を通じて実際の社会問題に取り組むスタートラインに立ったと位置づけています。
全国47都道府県すべてでの映画上映を実現したこのプロジェクトは、映画業界はもちろん、教育や福祉の現場とも密接に連携しながら進められました。今後も多くの支援者とともに、映画という媒体を通じて社会に影響を与え続けることが期待されます。これからも経過を追って、AYAの活動を見逃せません。