「HAPPY PAINT PROJECT」がひめゆり平和祈念資料館を彩る
2025年4月、沖縄県糸満市のひめゆり平和祈念資料館にて、日本ペイント株式会社が実施する「HAPPY PAINT PROJECT」によるボランティア塗装が行われました。このプロジェクトは、戦後80周年を迎えるにあたり、命の尊さと平和の重要性を広く伝えることを目的にしています。
ひめゆり平和祈念資料館とは?
ひめゆり平和祈念資料館は、第二次世界大戦中に沖縄本島で繰り広げられた激しい戦闘を背景に、看護要員として戦場に動員された女学生たちの苦しい体験を記録し、未来へと伝えるために1989年に設立されました。彼女たちの悲劇的な体験を通じて、平和の大切さを後世に伝える使命を果たしています。
しかし、最近の新型コロナウイルスの影響で来館者が減少し、館の維持管理費用の確保が厳しくなっていました。そこで、NPO法人「塗魂ペインターズ」からのボランティア塗装の提案を受け、この機会を活かし館を美しく塗り替えることになりました。
ボランティアの活動とその意義
当日は、約35名の塗装の専門家たちが集まり、準備万端で塗装を開始しました。プロの手によって丁寧に塗装された外壁は、見る人の心に平和のメッセージを伝えるように美しく生まれ変わりました。また、参加した子どもたちも献花販売小屋の外壁を塗装し、地域への愛と平和への願いを込めて活動しました。
塗魂ペインターズの会長である佐々木拓朗氏は、「戦争の苦しみを経験した方たちに報いる意味でも、このような塗装を行うことができ、本当に良かった」と語りました。また、館長の普天間朝佳氏も「このプロジェクトを通じて、私たちの願いを感じとってもらえることに感謝しています」とその喜びを表しました。
日本ペイントの社会貢献活動
日本ペイントが実施する「HAPPY PAINT PROJECT」は、2017年から社会貢献の一環として各地で展開しています。このプロジェクトには、地域の活性化や学校への支援、子供たちの思い出づくりなどが含まれ、ペイントアートを通じた地域貢献に努めています。
2025年3月末時点で、全国で171回ものイベントを実施し、累計で10,900名以上の参加者を誇っています。今後も日本ペイントは、塗料を通じて地域や社会に幸せを届ける活動を続けていく意向です。
イベントの概要
- - 主催: NPO法人塗魂ペインターズ
- - 日時: 2025年4月9日~12日
- - 場所: ひめゆり平和祈念資料館(糸満市伊原671-1)
- - 協賛企業: 三興塗料(株)、好川産業(株)、日本ペイント(株)
- - 提供塗料: 下塗りにはパーフェクトフィラー、上塗りにはグランセラトップ1液水性が使用されました。
私たちにできること
このような活動は、歴史を学び、平和を考える機会を提供してくれます。「HAPPY PAINT PROJECT」は、ただの塗装ではなく、平和の尊さを再認識するための大事な試みなのです。
日本ペイントの取り組みを通して、私たち一人ひとりが平和のために何ができるのかを考えるきっかけになれば幸いです。