石垣島の子どもたちと海洋ゴミを考えるアプリ開発の取り組み
沖縄県の石垣島で行われた取り組みが注目を集めています。若手テクニカルアントレプレナー育成プログラム「WARP」の修了生、松原英考氏が海洋ゴミ問題をテーマにしたアプリを開発し、地元の石垣小学校で授業を実施しました。このアプリは、ゴミ問題に対する子どもたちの理解を深めるために設計されています。
背景にある海洋ゴミ問題
松原氏は、石垣島を訪れた際、かつてよく散策していた海岸がゴミであふれている現実を目の当たりにしました。以前は他人事と捉えていた海洋ゴミ問題も、今では自分の子どもと訪れた時に、本来の美しい姿ではないことを認識し、何かできることはないかと考えるようになったそうです。
この思いが、WARPプログラムへの参加を決意させたのです。松原氏は、「アイデアを形にできる可能性に魅力を感じた」と、開発を始めるきっかけを振り返りました。
開発したアプリについて
新たに開発されたアプリでは、プレイヤーがゴミ問題に関連するイベントカードとアクションカードを使い、選択した行動によって海の汚染度が変化する仕組みになっています。楽しみながら環境意識を高めることができるこのゲームは、エンターテイメント性だけでなく教育的な要素も兼ね備えています。子どもたちが自分の選択が環境にどのように影響を与えるかを実感することで、海洋ゴミ問題に対する関心を深めることを目的としています。
授業では、実際にアプリを活用したプロジェクトが行われ、子どもたちの理解を深めるための時間が設けられました。松原氏のインタビューでも、学生たちがこのアプリを通じて問題意識を持ち始めた様子が語られています。
WARPプログラムの意義
TIMEWELLのWARPプログラムは、今後の日本のスタートアップエコシステムを支えるために、テクニカルアントレプレナーを育成することを目指しています。プログラムの開催背景には、エンジニア力の向上が急務であると持つ認識があります。創業メンバーたちは、自ら開発ができる人材の育成がスタートアップの成功率を向上させるために必要不可欠だと考えており、参加者が独自のアイデアを持ち、事業を推進していく力を身につけることを目指しています。
さらに、WARPプログラムでは、自動生成AIを活用した新たな開発手法を教えることで、開発スピードの向上や仮説検証のスピードを早めることを計画しています。これにより、若手創業候補者たちが自信を持って社会に出ることができる環境を整えているのです。
2025年のWARPプログラム
2025年6月から開講される次回のWARPプログラムでは、学生や若手社会人を対象にした講座が行われます。事業開発講座やエンジニア講座が設けられ、起業を志望する人が自らのアイデアを実現する手助けが行われる予定です。興味がある方は、ウェイティングリストへの登録が推奨されています。
株式会社TIMEWELLについて
TIMEWELLは、「世界NO.1の挑戦インフラを創る」というビジョンのもと、AIを活用した新規事業の開発支援や人材育成に取り組んでいます。講座開設やイベント支援など、多様なプログラムを展開しており、沖縄県をはじめとする地域発展にも寄与しています。詳細情報については、公式サイトをご覧ください。
このような取り組みを通じて、地域の子どもたちが環境問題への関心を高め、将来の行動につながることを切に願います。