「BtoBプラットフォーム 規格書」が20周年を迎える
株式会社インフォマートが提供する商品規格書クラウドサービス「BtoBプラットフォーム 規格書」が、今年で20周年を迎えました。このサービスは、食品業界において業務効率化を実現する重要なツールとして広く浸透しています。
商品規格書とは?
商品規格書は、食品の名前や使用される原材料、原産国、アレルギー情報、栄養成分などを含む文書であり、食品メーカーはこれを元に製品の企画や製造を行います。一方で、外食企業や小売店は、この情報を基に消費者に正確な製品情報を提供しています。従来、商品規格書は主に紙やExcelで管理されており、書式が統一されていなかったため、業界内において多くの非効率が存在しました。
サービスの歩み
「BtoBプラットフォーム 規格書」は、2004年に設立された「フード業界トレーサビリティ協議会」に参加し、標準化とデジタル化の方針を策定してきました。2005年に「FOODS信頼ネット」としてサービスを開始し、時を経て、現在の「BtoBプラットフォーム 規格書」となりました。現在、製品情報にはアレルギーや栄養成分の情報を含むベーシック版フォーマットや、より詳細な情報を提供するプレミアム版フォーマットがあり、多くの食品企業に利用されています。
利用状況
2025年6月時点で、食品メーカーや卸売業、外食産業など、延べ1万社以上の企業がこのサービスを利用しており、掲載されている商品規格書の数は166万件を超えています。この背景には、食品表示法の閣議決定や食の安全意識の高まりがあり、アレルギー表示や栄養成分表示に特化したサービスへの需要が増加しました。
ユーザーからの声
「BtoBプラットフォーム 規格書」は多くの食品業界関係者から高い評価を受けており、サポートを受ける企業からのコメントも多数寄せられています。例えば、JFEシステムズの菊池氏は、インフォマート社の長年にわたる取り組みに敬意を表し、「今後も連携を強化して共に成長していきたい」との意向を示しました。
また、ジャパン・インフォレックスの阿部氏も、「革新的なサービスが業界の業務効率化に貢献している」とお祝いの言葉を述べています。東京システムハウスの俵氏も、今後さらなる機能連携を期待するとし、エフシージー総合研究所の相良氏からは「質と効率性の向上を図る取り組みに注目している」といったお祝いのメッセージが届きました。
未来に向けてのビジョン
インフォマートの杉山執行役員は、「BtoBプラットフォーム 規格書」は今後も食品業界の効率化と「食の安心・安全」の実現に寄与することを約束しています。企業間取引の標準化やコスト削減に貢献するこのサービスは、食品業界の基盤を支え続けるでしょう。
まとめ
「BtoBプラットフォーム 規格書」の20周年は、食品業界の進化とともに歩んできた20年でもあります。今後もさらなるサービスの向上と、新しい技術の導入を進め、業界全体の発展に寄与していくことを期待しています。デジタル化の力を利用して、効率的で安全な食品流通を実現するための取り組みが、さらに進むことを願います。
公式サイト:
BtoBプラットフォーム 規格書