セブン-イレブンとテレイグジスタンスの提携
概要
2023年10月、株式会社セブン‐イレブン・ジャパンとテレイグジスタンス株式会社は、生成AIを活用するヒューマノイドロボット「Astra」の開発とその店舗導入に向けたパートナーシップを締結しました。本提携の目的は、労働力不足などの課題に対する革新的な解決策を提示することです。
ヒューマノイドロボット「Astra」とは?
「Astra」は、セブン‐イレブン店舗に導入を目指し、ロボット基盤モデル(VLAモデル)を搭載した先進的なヒューマノイドロボットです。このロボットは、店舗業務の中でも特にレジ周りの作業を自動化することで、従業員がより接客や売場管理に注力できる環境を創出します。
労働力不足への対応
近年、店舗運営を取り巻く環境は急激に変化しており、省力化や省人化が求められています。今回の提携により、商品補充や店内調理など、さまざまな業務をロボットが担当することが期待されています。
目指す未来
2029年までに「Astra」を店舗に展開することを見据え、以下の3つの主要な取り組みを進めます。
1.
自動化業務の特定
技術的・経済的にロボット化できる業務を見極め、その効果を検証します。
2.
ヒューマノイドロボットの開発
現場のニーズに合ったロボットのハードウェアを開発し、実務に即した機能を提供します。
3.
VLAモデルの実装
大規模なデータ収集を行い、AIが自立して業務を行える環境を構築します。
教育機関や他企業との連携
また、AIロボット協会などと連携し、AIとロボットの研究開発を進めます。早稲田大学や東京大学の教授陣、さらにはトヨタ自動車との協力を通じて、実社会でのデータを基にしたロボットの実用化を加速させます。
実データの活用
テレイグジスタンスが以前から運用している飲料陳列ロボット「Ghost」の遠隔操作によるデータ収集基盤が、新たなデータの基盤となります。この基盤をセブン‐イレブンの店舗業務に活用することで、AIが統合的に動作するための学習データの収集が可能になります。
まとめ
セブン-イレブンとテレイグジスタンスが手を組むことで、ロボットが店舗運営にどのように貢献するのか、その未来に期待がかかります。企業や社会全体が直面している課題を、最先端のテクノロジーによって解決する新たな試みに目が離せません。