最近の卵の価格が高騰し、購買行動に大きな影響を与えています。株式会社mitorizによる調査データを基に、全国の消費者2,965人を対象に行われた「卵に関する調査」の結果をお届けします。加えて、卵を購入する際の消費者の意識や、特にドラッグストアの利用が増加している理由についても掘り下げます。
卵の価格高騰とその影響
今年も卵の価格が高騰しており、その実感を持っている方が約90%に達しています。特に消費者は価格を重視する傾向が強く、「安さ」を最重要視する割合が前年よりも増加しました。これは、物価上昇の影響を受け、手頃に卵を手に入れたいという強いニーズを反映しています。
購入先の変化
最も卵を購入する場所としては「スーパー」が93.7%の支持を得ていますが、興味深いことに「ドラッグストア」での購入が29.5%に達し、着実に利用者が増加していることが明らかになりました。これは、消費者が少しでもお得に卵を購入しようとする動きが影響していると言えるでしょう。
理想の価格帯と実際の価格帯
実際に購入している卵の価格帯は「200円〜249円」が最も多いものの、消費者が理想とする価格は199円以下が80%以上という結果になっています。このギャップを埋めるため、特に年配層は高級卵を選びがちになっているようです。
高級卵の購入動向
卵の価格高騰に伴い、3割以上の人が高級卵を購入した経験があることがわかりました。特に40代以上の世代がこの傾向に強く、より良い品質を求めて高級卵にシフトしている様子が伺えます。逆に、20代以下はほとんど購入したことがないという結果が見えました。経済状況の影響も感じられます。
レシートから見る価格動向
さらにPOB会員によるレシートデータを分析したところ、卵の価格は2023年春から夏にかけて急激に上昇し、その後も高い水準を維持しています。特に発売チャネル別に見ると、ドラッグストアが204.6円と最も安価で、消費者にとっての魅力が高いことが立証されました。
結論
本調査の結果から、卵の価格高騰は消費者の購買行動に明らかに影響を及ぼしており、値段を気にしながらお得感を求めて購入する人が多いことがわかりました。特にドラッグストアの利用が増える中で、価格と品質のバランスを果たすためにどう選ぶかが重要になっています。この動向が今後の卵市場にどのような影響を与えるか、今後の観察が必要です。