鹿児島県いちき串木野市が誇る人気のご当地グルメ「まぐろラーメン」が、回転寿司チェーンのスシローとコラボレーションし、全国の店舗で数量限定販売を開始しました。このラーメンは、ふるさと納税の返礼品としても登場しており、地元の味を自宅でも楽しむことができるのが魅力です。
今回のコラボは、あきんどスシローが2024年からスタートした「ジモメシ」プロジェクトの一環として実現しました。このプロジェクトは、全国の隠れた名産や名物をお客さまに楽しんでもらい、地域を盛り上げることを目指しています。第一弾は青森の「味噌カレー牛乳ラーメン」で、第二弾が今回の「まぐろラーメン」となります。
「まぐろラーメン」は、鹿児島の食材をふんだんに使用し、マグロを中心にかつおや昆布、地元野菜の旨みを組み合わせたスープが特徴です。スープはクリアであっさりしながらも、マグロの旨みがしっかりと際立っており、トッピングのまぐろは店内で甘辛のタレに漬け込まれています。このこだわりによって、スープとの相性が抜群で、一口食べるごとに地元の味を感じさせてくれる一杯が完成しました。
「まぐろラーメン」の発祥は、いちき串木野市がマグロの遠洋漁業で栄えたことに由来しています。この地域の振興を図るため、地元民に長年愛され続けてきた料理として、まぐろラーメンが誕生しました。発祥店は「中国料理 味工房みその」で、ここでは、魚の独特な臭みを消すために、マグロの頭を焼いてから他の材料と煮込むという工夫がされています。この手法により、深い味わいが生まれる黄金スープが完成し、そのレシピは地域で共有され、他の飲食店でも提供されるようになりました。
現在、スシローで販売されている「鹿児島ジモメシ 鮪しょう油ラーメン」は、地元の味を大切にしつつ、スシローならではのおいしさを追求した逸品となっています。少しでも本物の味に近づけるため、保存料を一切使用せず、製造から14日しか持たないというこだわりを持って製造されています。ありがたいことに、ふるさと納税でもこのラーメンを利用したセットが販売中で、内容量は生マグロの漬けや黄金スープ、香味油、わさび、胡椒などがセットで含まれており、寄付金額は15,000円です。
いちき串木野市は、かつて港町として栄えた歴史があります。基幹産業であるマグロの遠洋漁業が続く一方で、約200年前の宿場町としての面影も残されています。市内には「薩摩藩英国留学生記念館」や、歴史文化遺産が多く存在し、観光にも訪れる価値があります。また、「串木野麓」として日本遺産にも認定されており、特色ある特産品や伝統的な製品が豊富に揃っています。冠岳周辺の豊かな自然も魅力的で、焼酎造りも盛んに行われています。
この機会に、スシローで愛され続けてきた「まぐろラーメン」を楽しんで、鹿児島の舌触りや風味を感じながら、地域の文化や歴史にも思いを馳せてみてはいかがでしょうか。自宅で楽しむふるさと納税としての選択肢も、非常に楽しみですね。