デザインで地域共創
2025-11-19 11:52:27

台湾と沖縄、デザインで地域の未来を共創するプロジェクト始動

台湾と沖縄が手を結んだ地域デザイン共創プロジェクト



沖縄と台湾が新たな共創の形を模索するプロジェクト、 "沖縄型デザイン共創モデル事業" が2025年度からスタートします。この案件は、台湾デザイン研究院(TDRI)と沖縄のデザインイノベーションおきなわ(DIO)が共同で取り組むもので、双方の地域の特性や課題に即したデザインを地域づくりに活用し、持続可能な未来へと導くことを目的としています。

プロジェクトの背景



近年、沖縄や台湾を含むアジア地域は、地域文化や資源を活用しながら人口減少や地球環境の変化に立ち向かう努力が広がっています。TDRIは、台湾政府の「デザインによる振興」の中心機関として、デザインの力を活用して産業や公共サービスを革新してきました。その中でも、地域産業の再ブランド化や公共施設の再設計は、デザインの力で社会課題を解決する事例として国際的にも高い評価を得てきました。

一方、DIOは沖縄を拠点に、地域資源を活用したブランド戦略やデザイン思考の普及、共創人材の育成などを進めています。今回、双方が手を組むことで、アジアの中で新しい地域とデザインとの関係性を探求し、社会を変革していく可能性を模索します。

共同プロジェクトの取り組み内容



このプロジェクトは、2025年度から2027年度までの3年間にわたり、以下のような活動を予定しています:

  • - 台湾でのデザイン実践事例の視察・研究
  • - 沖縄の地域課題に基づくデザインフレームの構築
  • - 行政や企業、クリエイター間の地域共創ワークショップの実施
  • - 成果を台湾デザインエキスポで発表し、国内外に発信

今年度は早速、Taiwanでの共創ワークショップと現地視察を実施。沖縄からは行政関係者やビジネスパーソン、クリエイター、学生などが参加し、地域共創に役立つ情報を得る機会となりました。訪れた現場には、サーキュラーエコノミーを実践する企業や、地域共創型の施設、データを用いた社会づくりに取り組む研究機関がありました。

共創の意義と今後の展望



TDRIのリーダー、Vivian Wu氏は、「今回の共同作業を通じて、地域とデザインの新しい関係性を見つけ、持続可能な未来を共に創り出すことができる」と期待を寄せています。そしてDIOの代表理事、神里僚子氏は、”地域らしさ”をデザインによって育む重要性を強調しています。このプロジェクトは単なるアイデアの共有だけでなく、具体的な行動によって地域の力を引き出すことを目指しているのです。

最終年度となる2027年には、台湾デザインエキスポでの成果を発表する予定で、地域の資源を生かした持続可能な社会の構築に向けた具体的な成果が期待されます。

このプロジェクトは、デザインを通じてそれぞれの地域が文化や資源を最大限に活かしつつ、未来を自らの手で描く力を育んでいくための重要な一歩と言えるでしょう。引き続き、地域全体での共創の力を信じ、次代の沖縄と台湾の未来が形成されることを願っています。


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