ノグチゲラ保護活動
2025-10-25 16:41:18

名護市のネオパークオキナワで新たにノグチゲラのリハビリテーションルームが開設

名護市のネオパークオキナワにノグチゲラのリハビリ室が誕生



沖縄の名護市に位置するネオパークオキナワが、国の特別天然記念物であるノグチゲラのリハビリテーションルームを新たに開設しました。この重要な取り組みは、2023年10月24日に関係者向けにお披露目されました。

ノグチゲラとその重要性


ノグチゲラはやんばる地域に生息する希少な鳥で、近年では名護市でもその繁殖が確認されていますが、開発や外来種の捕食によってその数は減少しています。このリハビリテーションルームでは、失われた生息地の保護と、一般の人々への理解を深める活動を行います。特にこのプロジェクトは、沖縄では初めての試みであり、動物園におけるこうした取り組みが全国的にも注目されています。

リハビリテーションルームの施設概要


リハビリテーションルームは、ガラスがマジックミラーになっており、リハビリ中のノグチゲラがストレスを感じにくい設計です。左翼に怪我をしたノグチゲラは、どうぶつたちの病院沖縄で治療を受けた後、より広い空間で飛ぶ練習ができるようにこのルームに受け入れられました。また、太平電機が提供したカナダ製のバードストライク防止装置「バードアタラズ」も設置されており、安全に飛行練習ができる環境が整えられています。

今後の取り組み


リハビリテーションを受けているノグチゲラは、怪我の回復状況や飛行距離を見ながら、やんばるの森への野生復帰を目指します。このプロジェクトは、地域の人々との連携を強化し、ノグチゲラの保護活動を通じてさらなる環境保全の重要性を広めていく予定です。

ノグチゲラとその生息環境


この鳥は、山地の照葉樹林に生息していますが、開発や外来種の影響により数が減少しています。1972年には国の天然記念物に指定され、1977年には特別天然記念物、さらには1993年に種の保存法に基づいて国内希少野生動植物種としても分類されています。

このように、ノグチゲラのリハビリテーションルームは単なる施設にとどまらず、地域の人々や環境保護の意識を高める重要なステップとなります。これからも地域の自然を守るための取り組みが進められていくことでしょう。

本件に関するお問い合わせは、ネオパークオキナワの動物管理部、山中までご連絡ください。電話:0980-52-6348、FAX:0980-52-6329です。


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