沖縄から世界に発信!新たなIT選択の自由を求める国際団体の設立
LOGIQ株式会社が中心となり、商用ソフトウェアからオープンソースソフトウェアへの移行に関する知識を広めることを目的とした非営利団体、「Unchained Stack Foundation(通称USF)」が設立されました。USFは、企業が抱えるベンダーロックイン問題を可視化し、解決に向けた新たな道筋を示すことを目指しています。この団体の設立は、沖縄の那覇市から世界へと情報発信する重要な一歩となります。
設立の背景と目的
最近、BroadcomによるVMwareの買収やOracleのライセンス変更など、企業のIT戦略に大きな影響を及ぼす事例が続出しています。これらの動きにより、IT基盤の選択肢が狭まり、企業は不安定な状況に置かれています。LOGIQの代表取締役CEOである切畠智人氏は、「企業が自らの意思でIT基盤を選択できる未来を実現するために、USFを設立しました」と語ります。
USFは、これまで個々の企業や技術者が独自に持っていた情報を統一化し、誰でもアクセスできるようにすることで、ベンダロックインに対抗する手段を提供します。具体的な取り組みとして、公式フォーラムを立ち上げ、多言語での知見共有を可能にします。これにより、企業は市場の変動に柔軟に対応する力を得ることができます。
ベンダロックイン問題とは?
「ベンダロックイン」とは、特定のソフトウェアやサービスに依存し、その環境から抜け出すことが極めて難しい状態を指します。これが原因で企業は無駄なコストが発生したり、技術的な柔軟性を失うことになります。USFが新たに提唱する「Chain Depth™」は、これを評価する指標です。この指標により、どれだけロックインされているかを定量的に計測し、リスクを可視化します。
多様な参加企業
USFには、サイオステクノロジー、両毛システムズ、コンフィデンシャルサービス、InfiniCloudといった4社がFounding Memberとして参加し、それぞれが企業のIT戦略においての自由を守るために協力カを強化しています。これらの企業は、それぞれ独自の知識と経験を生かして、USFの活動を支援します。
目指す未来
USFは今後、マルチリンガル対応のチャプターやChain Depth™のランキングを公表するなど、次々に機能を拡張する計画を立てています。また、OSSと商用の比較機能や、認定資格制度の設立も視野に入れています。これにより、USFは企業がIT基盤を選ぶ際の強力なサポート役となることでしょう。
沖縄からの発信
USFの本部は沖縄県那覇市に所在し、グローバルに向けてその活動を展開していきます。沖縄から世界を視野に入れた新しいITの在り方を模索し、企業や技術者が自由に選択できる環境を整えることがUSFの最大の目的です。今後も多くの企業や技術者にUSFの活動に参加してもらうことを期待しています。
公式サイトとフォーラムも用意されており、参加を希望する企業は以下のリンクから詳細を確認できます。
USFの活動を通じて、技術選定の自由が拡大し、より健全なIT環境が整備されることが望まれています。