沖縄県小児保健協会とミラボの協定締結
2023年の五月、沖縄県小児保健協会と株式会社ミラボが連携協定を結び、乳幼児健診の質を向上させる取り組みを発表しました。この協定は、沖縄県の乳幼児健診をデジタル化する「mila-e 健診サービス」を活用するもので、効率的なデータ管理を実現し、すべての子どもたちがより良い環境で育つための基盤を整えることを目指しています。
協定締結の背景
沖縄県小児保健協会は、1973年に設立され、創立50周年を迎える重要な年を迎えています。「すべてのこどもに活きる力と夢見る心を」という理念のもと、沖縄の子どもたちの健やかな成長を支援するため、質の高い小児保健事業を展開しています。
同協会は、離島も含む39市町村から乳幼児健康診査事業の委託を受けており、地域の子どもたちに必要なサポートを提供しています。今回の協定締結により、デジタル問診票を導入することで、健診の質が一層向上することが期待されています。これにより、受診者のデータを迅速に管理・分析し、医療機関や市町村との連携が強化される見込みです。
デジタル問診票「mila-e 健診」とは
「mila-e 健診」は、ミラボが提供する乳幼児健診用のデジタル問診票サービスです。この仕組みを取り入れることで、自治体、医療機関、そして保護者間での情報共有がスムーズになります。個別健診や集団健診の両方に対応しているため、利用者は継続的に健康記録を管理しやすくなります。
サービスは使いやすく、母子保健に関わるさまざまなデータの一元管理が可能です。これにより、診療現場の負担軽減だけでなく、保護者にとっても健診を受ける際の手間が省けるメリットがあります。
記念式典と今後の展望
協定の締結を記念して、2025年7月18日には沖縄小児保健センターで式典が開催されます。この式典では、協定の概要説明や記念写真の撮影、さらには「mila-e 健診」の詳細説明も行われる予定です。
式典の後には、乳幼児健康診査実績報告会や市町村母子保健担当者研修会も行われ、参加者には新たな情報を提供します。こうした活動を通じて、沖縄県の母子保健事業を強化し、すべての子どもたちの健康と成長をサポートする基盤が整備されていくことでしょう。
ミラボについて
ミラボは、東京都に拠点を置く企業で、約400の自治体のデジタル化推進を行っています。「ミライ × labo」という名の通り、未来を見据えたサービスを提供しており、地域社会に貢献することを重視しています。ミラボは母子保健や福祉、医療、教育の分野において、さまざまなデジタルサービスを展開しています。
今後も沖縄県小児保健協会とミラボの協力により、沖縄の子どもたちが健やかに育つための支援が続けられることを期待しています。