高崎で平和を考えるイベント
今年は終戦から80年という節目を迎え、高崎市では特別に平和について考えるイベントが開催されます。8月8日(金)に行われるこのイベントでは、生活協同組合パルシステム群馬が主催し、平和の大切さをみんなで再認識することを目的としています。会場は高崎センターで、午前10時から11時30分までの間、盛りだくさんのプログラムが用意されています。
神風特攻隊員の物語
イベントの目玉は高崎出身の神風特攻隊員・小川清さんの実話に基づいた紙芝居「奇跡の時計」です。この物語は、沖縄戦での悲しい歴史を振り返り、記憶を次世代に伝えるために大切な内容となっています。小川さんが搭乗していた機体は戦闘中、膨大な被害を受けましたが、彼が身に着けていた時計だけは火に焼かれずに残り、56年後に遺族のもとに返還されるという奇跡的なエピソードが描かれています。この時計は会場で展示され、観覧も可能です。
沖縄と繋がるオンライン参加
さらに、沖縄からは生活協同組合コープおきなわの元副理事長・横田眞利子さんが参加し、沖縄戦の実情や米軍基地の現在の問題についてお話ししてくれます。激しい地上戦の様子や、未だに続く様々な課題がどのように沖縄の人々に影響を与えているのか、直接聞く貴重な機会となります。
地域と共に願う戦争のない世界
本イベントは「群馬から平和を考える~ピースアクション~」という取り組みの一環であり、これを契機に地域住民が戦争の無い未来を考える場としています。過去の経験を踏まえ、戦争の悲劇を二度と繰り返さないために何ができるのか、参加者が対話し、共に考える時間が生まれることを期待しています。
より多くの参加を歓迎
参加は無料で、会場には20人まで、オンライン配信には100名が参加できます。定員に達し次第、受付を終了しますので、早めの申し込みをおすすめします。
開催概要
- - 日時: 8月8日(金)10:00~11:30
- - 会場: パルシステム群馬高崎センター 会議室A・B(高崎市中大類町120-11)
- - 定員: 会場20人、オンライン100人
- - 参加費: 無料
次世代に伝えるための取り組み
パルシステム群馬は、2022年度から多くの団体と連携し、平和について考える様々な企画を展開しています。昨年度は被爆体験の伝承講話なども行い、地域での共有の重要性を訴えています。特に2025年は国際協同組合年として各国が協力して平和の解決策を模索する年でもあります。この機会に、改めて平和の尊さを呼びかけることが期待されています。
高崎市で行われるこのイベントが、多くの人々に平和の大切さを感じさせるきっかけとなることでしょう。