沖縄のキングスU18が挑む国際大会
沖縄のバスケットボールチーム、キングスU18が9月13日から14日まで香港で開催される「GOAT Lab International Rising Youth Invitational Tournament」に参加します。この大会は、第1回目の国際的なユース大会で、キングスU18を含む香港、アメリカ、オーストラリア、マレーシアの6つのチームが優勝を目指します。
この大会への出場は、キングスU18にとって、強豪チームと対峙する貴重な機会です。アメリカ代表のSimeon Career Academyは、NBAスターのデリック・ローズが在籍した名門校として知られており、その実力は計り知れません。さらに、オーストラリアからはPatty Mills選手も在籍しているチームが参加しており、各国の有望選手が勢ぞろいします。
選手たちの意気込み
この国際大会を前に、キングスU18のキャプテンである名城寿唯選手と宮里俊佑選手の心境を紹介します。名城選手は、「世界を体感する貴重な機会になる」と語ります。彼は、これまでの練習を通じて身につけた技術が、果たして国際舞台で通用するかを試すことができる良い機会と考えています。特に、2、3年生にとっては、昨シーズンの国際大会から再確認できる重要なチャンスだと述べています。
宮里選手もまた、この試合が特別な経験になると感じており、「国際大会に何度も参戦できることは、誰もが得られるわけではない」と語ります。バスケットボールを通じて世界との違いを実感し、それがさらなる成長につながるという期待があるのです。
知識と経験を生かす
名城選手は以前、アメリカでの滞在経験から、高い身体能力を持った選手たちのプレースタイルを観察しました。日本とは異なる「個」の力を重視したバスケットボールの実体験を踏まえ、コートでの体感を通じて新たなスキルを磨きたいと意気込んでいます。
一方、宮里選手は、勝敗よりも試合を通じて世界との違いを実感することが大事だと強調しています。これにより、将来の試合でのプレーに生かせる経験を得られると信じています。
新たな指揮官とともに
新監督として浜口炎氏が就任してから、チームは新たな挑戦に向かっています。名城選手は、「難しい時間帯をいかに立て直すか」がチーム全体の課題であると認識しています。さらに、国際大会でのプレーは、普段の環境と大きく異なるため、いかに適応できるかが選手たちにとっての鍵となります。
浜口HCは、選手たちがこの経験を通じて得るものが、今後のバスケット人生において非常に大切であることを強調しています。
大会の進行と期待
大会は「Tsuen Wan Sports Centre」で開催され、グループAとグループBに分かれての総当たり戦が行われます。各グループの上位2チームが準決勝に進出するため、ここでの戦いは非常に重要です。キングスU18は「Indigenous Basketball Team」「GOAT Lab」と同組としてグループAの試合に挑みます。
初めて国際舞台で戦うキングスU18にとって、このチャレンジは容易ではありませんが、名城選手は、仲間たちとの絆を深めながら、互いに成長する機会にしたいと考えています。「沖縄を世界へ」を掲げるキングスU18の戦いに、ぜひご期待ください。彼らの活躍が、沖縄のバスケットボール界に新たな風を吹き込むことを願っています。